前回までのあらすじ。
ソドムというしっちゃかめっちゃかな街に、アブラハムと言うゴッドファーザー大好き男の甥っ子であるロトという人が住んでいました。
ソドムという街に、ロトという人がいました。
某RPGは関係ない。
ある日、ロトさんが門でたむろってると…。
当時の門は、公園のようなもの。用が無くてもたむろってお喋りしてたらしい。
二人の旅人がやってきました。
ロトさんはそれを見た瞬間ひざまずき、顔を伏して、家に泊るようにいいました。
キュピーン! と、第6感的なものが働いたらしい。
「ご遠慮なさらず…」
一度は断られたたが、ほぼ強引に取り付けたらしい。
ロトさんがお客人をもてなしていると、誰かがやってきました。
食べているのはイースト菌を入れていないパン。美味しくない。
「はい、どちらさまですか?」と、ロトさんが出ると…。
「お客人、や ら な い か」
ソドムの街の男達は男好きが通常運転。これが転じて『Sodomy』、つまり『男色』という英語になっている。
「止して下さいよ、うちの処女の娘あげますから」
自分の子供を何だと思っているんだとか突っ込んじゃ駄目である。
しかし男達はロトに襲いかかってきました。
本当は単純にボコろうとしただけのようである。
バ○ス!!!!
と言うわけで、男達をム○カ化したあと、旅人達は正体をあらわして言いました。
「急いで逃げなさい、ゴッドファーザーがこの街を滅ぼすよ!」
しかし、婿達には相手にしてもらえませんでした。
ロトさんが夜明け近くまでまごまごしているので…。
「「御使いキーック!!」」
「いいですか、低地はどこも駄目です。死ぬ気で山に逃げなさい」
「ムリムリムリ!! せめてあのちっちゃい街にして下さいよ!」
「おk、さあ、早くお逃げなさい! 決して振り向いてはいけませんよ!」
街に入った時、遂にゴッドファーザーのさばきが始まった音がしました。
「見よ! これがラピュ○の力だ!」
振り返ったので、ロトさんの奥さんはソルトタワーになってしまいました。
約束破りには厳罰。それがゴッドファーザークオリティ。現代でも「ロトの妻」という名前の石柱がある。
逃げ込んだ街から出たロトさんとその娘二人は、洞窟に暮らすことにしました。
姉「ちょ、このままじゃウチらの代で家が終わっちゃうじゃん! ようし、こうなったら…」
姉はしこたまロトさんに酒を呑ませると…。
襲いました。
姉「よし、次はアンタよ」
妹もしこたまロトさんに酒を呑ませ…。
襲いました。
しかしロトさんは、全く気が付いていませんでした。
姉の子は、モアブと名づけられ、モアブ人の祖になったのでした。
ヘブライ語で、『我が父より』
妹の子は、ベン・アミと名づけられ、アモン人の祖になりましたとさ。
ヘブライ語で、『我が肉親の子』
実にどうでもいい解説。
自分の孫の名前の意味で何となく気づきそうですが、この後のロトについては聖書にそれらしい記述はありません。ここまでがロトの話のようです。この二人もソドムの街で繰り返されていた罪(近親相姦)を犯していますが、子孫の為と言う理由がある為か罰せられなかったようです。結構適当ですね。
このモアブ人とアモン人、後にどういう扱いになるかと言うと、ぶっちゃけた話スケベ人と異教徒。
自分たち(=主人公たち)以外は常に堕落している。自分達はよく堕落する。これが旧約クオリティ。
ちなみにこの話、単なるイスラエル民族の選民意識が生みだした妄想かと言うとそうではないようです。考古学的に(つまり遺跡として)事実であったことが証明されているようです。更に言いますと、ソドムは現在の死海南部に沈んでいると言われています。結構どうでもいいことなので諸説あると言う噂も。